地理A 分析コメント


昨年まで大問のテーマにあった「世界の結びつき」がなくなり、ラテンアメリカを対象とする「地誌」が出題された。

「自然災害」については昨年に続き出題されたが、解答数は5問から3問に減少した。

難易度 昨年並み
判断に悩む小問がいくつかあるが、大半が教科書に準拠した標準的な問題で構成されている。
出題分量
組合せ解答は15問から10問に減少し、そのうち6択解答が13問から5問に減少した。
出題傾向分析
大問のテーマは、地理の基礎的事項および日本の自然環境と災害、世界の生活・文化、地誌、地球的課題、地域調査の5題。使用された資料数(地図、写真、図表)は25でほぼ同じであった。知識の暗記にとどまらず地理的な見方や考え方ができるかどうかを試す問題が多い。
2017年度フレーム
大問 分野 配点 マーク数
1 地理の基礎的事項および日本の自然環境と災害 23 8
2 世界の生活・文化 18 6
3 ラテンアメリカ地誌 21 7
4 地球的課題 18 6
5 壱岐島の地域調査 20 7
合計 100 34
2016年度フレーム
大問 分野 配点 マーク数
1 地理の基礎的事項 22 8
2 日本の自然環境と防災 15 5
3 世界の生活・文化 21 7
4 地球的課題と世界の結びつき 24 8
5 岩手県北上市とその周辺の地域調査 18 6
合計 100 34
2017年度設問別分析コメント
第1問 地理の基礎的事項では、TOマップ、メルカトル図法、代表的な植生景観と人間活動、地球温暖化による海面上昇、乾燥地域における水資源と人間活動について問う。日本の自然環境と災害では、沖積平野でみられる水害への様々な対策・対応、災害発生後の状況を撮影した写真の原因、海岸平野の地形図について問う。問6の正誤判定のポイントとなる霞堤については、問題文から正誤を判定するには戸惑っただろう。
第2問 イスラーム、カトリック、仏教、ロシア正教の宗教建築物の写真判定、民族や言語、文化や経済のグローバル化、世界各地の主食である米、トウモロコシ、肉・魚、世界各地の特徴的な気候と農産物、1人1日当たり食料供給量とその中の牛乳・乳製品が占める割合について問う。どの問いも主旨が明瞭で、解答に迷うことはない。
第3問 海岸付近の衛星画像、月平均気温と月降水量の雨温図、ラテンアメリカ各国の人口構成、ペルー料理、サトウキビ・大豆・バナナ・ブドウの主な産地、ラテンアメリカにおける社会経済的状況、カリブ海の島々における観光客到着数とその居住地別割合について問う。教科書記載の事項について正確な知識が要求された。
第4問 世界のいくつかの地域の人口の推移、GDP(国内総生産)に対する保育・幼児教育への公的支出の比率と合計特殊出生率、アフリカで食料問題が発生する背景、世界のいくつかの国の1次エネルギーの1人当たり供給量の推移と2013年の自給率、世界各地の森林減少、パークアンドライド方式とロードプライシング制度について問う。先進国と発展途上国との比較だけでなく、それぞれの国による取り組みの違いなど学習を深める必要がある。
第5問 壱岐島の地域調査の問題で、20万分の1地勢図の読み取り、新旧2万5千分の1地形図の読図、写真の撮影地点の判定、屋敷林の役割、漁業の特徴、長崎県内の市町村別のいくつかの指標の判定、自然災害や防災についての調査の目的とその方法について問う。問2は、地図記号の知識とその応用力が必要である。問6は、大きな都市と離島は居住する市町村内で買い物をすること、複式学級数は過疎地で多いこと、人口当たりの医師数は大きな都市で多いことから判定する。
<地理B第6問との共通問題>
過去の平均点の推移
12年度 13年度 14年度 15年度 16年度
47.4 50.1 51.8 51.4 52.1
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